猫カフェやドッグカフェ、ハリネズミにウサギに爬虫類まで、いわゆる「アニマルカフェ」は日本で大人気を博している。
そして今、その人気はアジアにとどまらず、欧米各国にも浸透しつつあるらしい。アメリカ、フロリダ州ではなんと、「カピバラ・カフェ」がオープンした。
とうとうアメリカ人にも、カピバラの魅力がバレてしまったらしい。全米から多くのカピバラ・ファンが、引きも切らず押しかけているようなんだ。
フロリダに登場した「カピバラ・カフェ」
このカフェはその名も「Capybara Café」といい、アメリカのフロリダ州セントオーガスティンに、2024年10月にオープンしたという。
以来多くのカピバラファンが集まるようになり、現在ではなんと予約は数か月待ちなんだとか。
このカフェを運営しているのは、ステファニー・エンジェルさん。もともと姉妹団体である動物保護施設のNoah’s Ark Sanctuary(ノアの方舟サンクチュアリ)を支援するために始めたのだそうだ。
お店にいるのは「モカ」と「カフェ」という名前の2匹の愛くるしいカピバラたち。とても人懐っこくって愛嬌たっぷりのカピバラなんだ。

カピバラカフェへようこそ! ここではカピバラのモカとラテ、そしてその仲間たちと楽しく触れ合える時間をご用意しています。
私たちはNoah’s Ark Sanctuaryを支援し、野生動物に関する教育や保護活動、そしてあらゆる年齢層の方々にとって、思い出に残るひと時をお届けすることに尽力しています。ぜひお越しください!
お店の自己紹介はこんな感じ。そう、ここにはカピバラだけじゃなくて、アルマジロやスカンク、ワラビー、フェレットなどもいて、全力でお客さんをおもてなししているんだそう。

癒し癒され気分はもうヘブン
お客さんたちは思う存分カピバラたちと触れ合って、自分たちも癒されるだけでなく、カピバラたちにも恍惚タイムをプレゼントできちゃうらしい。
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お客さんにモフられて昇天寸前のカピバラさん。

ちなみにこのカピバラカフェでは、お客さん用の飲食物は提供していないとのこと。主役はあくまでカピバラたちであり、飲み食いできるのも彼らの特権なのだ。
というわけなので、お客さんが購入できるのはグッズのみ。カピバラをモチーフにしたTシャツやマグカップ、ぬいぐるみなんかが買えるそうだ。
もちろん売り上げは野生動物保護活動に役立てられる。

コースは4種類で要予約
カピバラカフェへの入場は要予約。チケットには4種類あって、それぞれ料金や所要時間、内容などが異なっている。2025年4月現在、コースの詳細は以下の通りである。
カピバラはかつては南米のみに生息すると考えられていた。だが1990年代から、このカフェのあるフロリダ州北部でも目撃されるようになったという。
フロリダでの生息数はせいぜい数十匹と考えられているが、侵略的外来種ととらえられているため、今後個体数が増えるにつれ、規制がかかることも考えられる。
ステファニーさんはこのカフェでカピバラと触れ合い、カピバラのことを学んでもらうことで、地域社会での自然保護への意識を高めるとともに、Noah’s Ark Sanctuaryへの支援につなげたいと語っている。
とはいえ、この地域ではまだまだアニマルカフェという概念が浸透していないこともあって、「ここはコーヒーショップなの?」という問い合わせも少なくないらしい。
ステファニーさんは将来、フロリダ州のセントピーターズバーグにも支店を出したいと考えているそうだ。もし旅行や出張で近くに行く機会があったら、カピバラたちをうっとろりんとさせてきてはどうかな。
お店の場所はこちら。